金糸雀の呟き

稀にしか現れないし呟かない

お風呂入りに行った話

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元始、男性は実に童貞であった。

 

 男の始まりはすべからく童貞である。しかし嘲笑の対象でもある。

 

 それはきっと、他人よりも自分は一歩先に進んでいるんだという自尊心ゆえに始まり、年を重ねるにつれ脱童貞をしていることが常識になり、していない側が『異常』として排斥したくなる防衛本能が生み出す共通認識であるのだろう。

 

 ここまで「それっぽい書き出しならウケるかな」なんて下心満載な雰囲気文章を置いてみたがどうだろう。少しでも目を引けただろうか。

 

 

 

 これは『お風呂へ行ったらレポを書いて公開する』という身内での不文律に従って書いている日記のような何か。

 

 もしこれを読むあなたがそういうものに興味を持っているひとなら、こういうサービスがあることを知ってもらえたらいいと思う。

 

 もしこれを読むあなたが「オタクの童卒話を読みに来てやったぜ~」という人ならこう言おう。

 

一条武丸 名言・格言|待ってたぜェ!!この瞬間(とき)をよォ!! | 名言ディクショナリー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、レポートというものは冒頭に結論を置き、中に結論に至るまでの経緯を書き記し、最後に要約と反省を添えるものと大学で教わった為そのようにしようと思う。

 

 結論から言えば、「ちょっと失敗した。」

当時を振り返るとそのような感想になる。

 

 のっけから掴みをミスってしまった感じがするがどうせならもう少し見ていってほしい。

 

 仕事中Excelに数字を入れるだけの作業をしていたとき、ふと思った。

 

 

「実際に経験したことは創作するときの解像度が上がるというなら、フェラを実際にしてもらえたらエロ漫画を読むときの快感が増すのではないか?」

 

 

 恐らく疲れていたんだと思う。頭も、首も、指も。しかして息子は元気だった。

 

 疲れた頭にこのアイデアは効くもので、空白の週末に南京錠で結ばれた予定がぶち込まれた。

 

 近場の風俗街といえば大宮。

 

 この身を動かすアイデアからしてフェラをしてもらえる店であるのは必定。

 

 金額はほどほどがいいが、初めてのフェラが外れな店であるのは避けたい。

 

 そして、どうせなら肩上に髪が来るセミショートくらいの好みの人が良い。

 

 

 そうやってまとめサイトをつらつらと眺めていると、一つのピンクが目に留まった。

 

 その店は『はぅとぅコース』なる、初めての人に嬢から手ほどきを行うサービスがあった。

 

 なるほど、これはうれしい。年齢=童貞歴の人にとっては、そもそもの話女性にどう触れればいいかすらわからないものである。

 詳細には書いていなかったが、他には見当たらなかったサービスだったことは間違いない。

 

 しかも好みっぽそうな嬢がそのサービスに対応可能で、さらに南京錠と瞬間接着剤で固く約束されたピンク色の週末にその嬢が出勤するという。

 

「ピンク!ピンク!!ピンク!!!」

 

 そうして唐突に、この私の脱童貞が決まった。

 

 

 

 以前耳舐めをしてもらえるリフレに行った記事を投稿していないが(するつもりだったし下書きがあった)、その際に調べたことを基に下準備をし、店へ予約の電話を入れた。

 下野家は切っておけとか、風呂には入ってからいけとか、口臭だとか、そういう準備。

 

 

当日。

 

 

 シモが元気になる飲み物を飲んでいざ鎌倉。いや大宮。

 その店はホテヘルなど派遣系の店舗を持たない店ではなく、ちゃんと城を構えた店だった。

 

 風俗街やホテル街に向かう際の独特の後ろめたさを感じつつ、程よい主張の看板とドア一つの入り口をくぐる。

 

 まるでカラオケ店のようなカウンターを前に、予約をしたことを伝えるとうがい薬と番号札を手渡され、のれん奥の控室で待つよう言われる。

 

 控室は地方にある個人経営病院のような狭さで、壁にはモニターがあり、リズミカルな曲と共に嬢のPVを流していた。

 

 ここに来る客はどのような人だろうかと目を遣ってみると、なんというか、相互不可侵の空気を漂わせつつどこか落ち着きのない、そんな様子の男性が何人かいた。

 

 ここで自分は風呂屋へ来たんだなという実感が湧いてきた。

 さもありなん。自分も客観的に見ればきっとそう見えるのだろうと得心していた。

 

 もろもろの手続きと説明を済ませ、いざ戦場へと店の階を1つ上った先に嬢が待っていた。

 

「いらっしゃ~い!」

 

 手を振りながら待つその姿に思わず「かわいいな…」と思ってしまった。

 

 風俗系の話を読む際はよくパネマジについて触れられているためあまり期待をしていなかったのだが、運のいいことにその嬢は写真とほとんど変わらなかったこともあり一気に期待(むすこ)が膨らんだ。

 

 いわゆる恋人つなぎをしながら部屋へ向かうと、ベッドルームとバスルームに分かれた、狭いような広いような空間に案内された。

 

 

 嬢は「ここに来るまで暑かったでしょ~」とか「どこから来たの?」など雑談から入りベッドに座るよう誘導されると、距離を詰めるように隣に座り笑いかけながらハグを交わしてきた。

 

 ハグの安心感がたまらん。ワイ童貞、ここで堕ちる。

 

 互いに服を脱がせ合い、ボディタッチをしあいながら『はぅとぅコース』の流れを説明される。

 

 まずは、と風呂へ誘導。

 浴槽はお湯で満たされており、ふちが緑がかった暖色のキャンドルライトが室内を蠱惑的に照らしていた。

 

 浴槽へ足を入れると同時にお湯がざばーっと外へ流れ出る。

 これ贅沢感あってめっちゃわくわくするよね。一瞬風俗にいることを忘れたレベルで好き。

 

 ミントがかなり強めなうがい薬で口内を洗浄し、洗体へ。

 

 この嬢が作る泡は特別らしく(自称)、まるでスライムかと思う程に、泡でありながら弾力と粘性を持っていた。

 

 中央で分かれた特徴的な椅子に座らせられて、弾力のある泡で足からお腹を洗い、そしてハグをされながら背中と腕、最後に股間を洗われた。

 

 (これエロ漫画で見たやつだ……!)※1と興奮せざるを得ず、結果嬢に棒の長さを測られてしまった。なんて自然な流れなんだ。

 嬢曰く丁度いい長さだとのこと。まぁこれは「普通だね」を敬語にしたものです。

 

 

お湯で身体を流し、ベッドへと誘導されたところで

Lesson 1「キスの仕方」

 

 言うに、キスには5種類あるとのことで、その一つ一つを実践を以て教えてもらった。

白よりは少ないねんな※2。ディープはしてないです。

 

 特にEcchi・・・だったのが舌を相手の唇に当てて1週以上させるキスで、聞いたこともない見たこともないがゆえに衝撃的だった。

 音を立てるのもふいんき(なぜかへんかんできない)※3が出て良い。

 

次に

Lesson 2「コンドームの付け方」

 

 急に保健体育が始まった。ここテストには出ませんが実践で必ず使うらしいです。

 

 正直なところコンドームを触る機会がなく、この時初めて触った。油が付いているのは初めて知りました。

 

 嬢に着けてもらったあと自分で着けるので2度やった。嬢に着けてもらう時のアングルが良い。参考になる。

 

 Lesson 3「手マンの仕方」は「へぇ、ほんとに中指で~」で感想が終わってしまったため割愛。でも結構知りたかったリストの一つだったため非常にためになった。

 

 

Lesson 3が終わり次のステップへ進む前に今回の主題だったフェラをしてもらった。

 

 おお!ついに!と息子も大喜びで食われていったが、やはり光景が素晴らしかった。

 不思議と支配感を得るような、それでいてMっ気をくすぐられるような心地だった。

 

 煽てられて背の伸びた我が息子を連れて次のステップ。

Lesson 4「行為の仕方」

 

 挿入の仕方に始まり、正常位、後背位(バック)、おまけの騎乗位を順に教わった。

 互いの足の位置や秘部への入れ方、疲れた時のごまかし方などを教わった。なんてためになるコースなんだ。

 

 バックで行う際の支配欲が満たされる感覚が理解できたのと、騎乗位の満足感がヤバかった。杭打ちされながら乳首を舐められた時が一番幸福感に満ちていたかもしれない。

 

 またベッドに仰向けになったときの右側の壁が鏡になっており、行為中を第三者視点から見ることができるのもすごく気持ちが良かった。

 フェラをしてもらってる時の姿はまさに「これエロ漫画でみたことある!」(淫研ゼミ)だった。

 

 

 

 さて、ここまで実体験を書き連ねてはいるが、もしかしたら違和感を覚えている人がいるかもしれない。

 

 結論を再度書こう。「ちょっと失敗した。」

 

「何を失敗しているのだろう」。そう思っているかもしれない。

 

 では何を失敗したか。その答えはそう、

 

 

『性欲より好奇心が勝ってしまった』。

 

 

 ・・・・・・これは本当に予想外だった。書いてはいないがレクチャーコース90分ということもあり緊張が和らいでいて体感では2回くらい行けるのではと見込んでいた。

 

 しかし、フェラをされても、正常位で初めて膣に入れても、バックで腰をついても、騎乗位で杭打ちピストンをされても、イマイチ響かない。

 

 終盤に嬢から「騎乗位で抜いてあげるよ」と最高の提案をされてから終了時間15分前になるまでなかなか射精の兆しを見せず、その間フェラに移行したり、手コキに変えたり、また騎乗位に戻したりと段々申し訳なくなってきていた。

 

 その間抜けるきっかけを探しに右隣にある鏡をみれば

「実際に騎乗位されているのを客観的にみるのは確かにエロイな。描きたくなってきたぞ」

と関心が勝ってしまう始末。もっと煩悩に塗れてくれよ、色欲どこ行った。

 

 最終的にこちらから手コキで抜かれる態勢に入ってフィニッシュへたどり着いた。

 

 

 とまぁ、妙に納得のいかない結末を迎えた次第。

 

 一方で絵描きモチベは充実しておりましたとさ。

 

 

 反省の部を書くとすれば、普段の自慰がまずかったか亀頭の刺激に慣れていないせいで十分な快感を感じられなかったことが挙げられるだろうか。

 もしくは、自分でも気づかない程度に緊張が残っていたか。

 

 こんなんじゃメスガキにザコチンポ呼ばわりされても言い返せない。くっ、悔しいビクンビクン。

 

 

こんな総括でいいのかわからないが、今回の風呂屋経験は実にためになった。

(イラストとしての)エロの理解度が上がったし、(創作として)エロモチベが上がった。

 

・・・・・・嬉しいけど、なんかちがうなぁ。

 

 

 

※1:なんでもエロ漫画君

※2:白って200色あんねんとは (シロッテニヒャクショクアンネンとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

※3:なぜか変換できないとは (ナゼカヘンカンデキナイとは) [単語記事] - ニコニコ大百科